今回はオフィス新築の際に大変喜んでいただけたお祝い品のお話です。
弊社はオフィス家具を販売しております。職種柄、お客様の新社屋建設プロジェクトに携わらさせていただく機会が多々あります。大概、新しい社屋ばかりスポットが当たります。メディアで取り扱われたり、竣工写真を撮ったり、内覧会を開催したり・・・。
しかし、古い旧社屋は取り壊され、やがて忘れられます。寂し過ぎませんか。今までの会社事業を支えてくれたのは紛れもなく旧社屋です。新しい社屋を建てるための資金は旧社屋が稼いだものです。
そう感じたのはお客様である東洋設計様の新旧の社屋を見た時でした。新しい社屋の横にひっそりと佇む旧社屋。もうすぐ取り壊しされます。40年近く会社を支え続けた社屋です。長い間、会社の為に、雨の日も、風の日も、雪の日も、社員を守り続けた旧社屋です。最後の檜舞台です。
そんな時、ギャラリーガレリアポンテで岡本正一さんの展覧会を訪れました。美しい金沢の風景画がたくさんあり、また岡本正一さんがライヴペインティングをしていました。
その時、閃きました。旧社屋の水彩画を描いてもらおう。そしてそれをプレゼントしようと。人の手で描く絵画だからこそ価値があります。人の真心が伝わる絵画であれば思い出や感謝も代々伝わっていくだろうと感じました。
早速、ガレリアポンテの本山さんを通して岡本正一さんに水彩画を依頼しました。
待つこと2週間。完成作品を見たとき、血が沸き立ちました。優しさと爽やかさと郷愁が渾然一体となった素晴らしい出来栄えです。そう思いませんか?
森社長にも大変喜んでいただけました。どこに飾ろうか真剣に考えくださいました。そして新社屋のお披露目会の会場に飾ってくださることになりました。
写真より水彩画の方がみんなの話題にのぼり、思い出してもらえる機会も多くなると思います。時間が経つほど忘れられる旧社屋。本当にお疲れ様でした。たまには思い出話に花を咲かせますから、どうかこれからも温かく新社屋を見守ってください。
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