「COUPLINGプレミアム」という住宅関連情報と生活情報を組み合わせたフリーマガジンに4月から連載していただくことなりました。二か月に一度の発刊です。テーマは「働き方改革」。全六回でご紹介いたします。今回は第五回目です。
第一回「小さいからできる働き方改革」
第二回 ヤマギシの改革
第三回 フリーアドレス
第四回 ペーパーレスについて
第五回 ICTについて
第六回 今後の展開
「第五回 ICTについて」
雲(クラウド)の向こうに
働き方改革とITの活用は切り離すことができません。中でもクラウドを使ったサービスは今までの働き方をすっかり変えてしまいました。どこか見えない「雲(クラウド)」の向こうにあるサービスを月額の使用料を払って使うのです。会社の規模によって使用料が比例するので規模の小さな中小企業には大きなメリットになります。
今までは自前で構築した「目に見えた」オリジナルの自社システムを使っていました。しかしそれでは、使い勝手が良い反面、日進月歩で進化するソフトの更新に素早く対応できないですし、自社のシステム障害が起こると機能障害に陥ります。クラウドサービスはセキュリティを不安視されていましたが、今はマイクロソフトやグーグルなどの世界企業が提供するクラウドサービスの方がよっぽど安定していると言われています。
生産年齢人口が減り労働力が落ちていく現在において業務の効率化や売上のアップの施策はIT抜きで語られることはないといっても過言ではないでしょう。
ヤマギシもオフィスリノベーションをきっかけに様々なIT機器を導入しました。
まずはグループウェアを使い始めました。グループウェアとはチームで情報を共有し、情報を「見える化」するためのソフトウェアです。全員のスケジュールを共有することで、すき間時間の活用や同行営業の予定組みが簡易になりました。
日報もデータ化しお客様の情報を誰でもいつでもどこでも閲覧し、営業活動に活用できるようになりました。今まで紙で回して決裁していた決裁書類をネットワーク上で起案し、承認できる仕組みにしたおかげで迅速になり、どこで滞っているのか一目でわかるようになりました。
そして、ホームページも今や大きな営業サポートツールです。24時間文句も言わず働いてくれる優秀な「営業マン」です。会社が「売りたいもの」よりユーザーが「知りたい情報」をホームページ上で提供する「コンテンツマーケティング」にも挑戦しています。
しかしながら、どれだけITが進歩しても一番大切なのは人と人の繋がりです。それを生み出すのは顔を見合わせたコミュニケーションです。ITを使って効率化し、生みだされた時間をコミュニケーションに使う。どんな斬新なアイデアも人が発想し、人が広げていきます。これからはITと共に歩むと同時にコミュニケーションを大事にする、そんな世の中を目指さなくてはいけないと思います。(つづく)
金沢インテリアマエストロ山岸では、家具に関しての情報を配信しています。
メルマガにご登録いただきますと無料で新着記事の通知をメールで受け取ることができます。ぜひご利用ください。