安倍首相が4月7日に7都道府県に緊急事態宣言を発出しました。
弊社ではその前日から全社在宅勤務を宣言し行っております。
しかしながら、試行錯誤のトライアル続きです。
4月6日~4月20日までは自己裁量権が高い営業マンやデザイナーは在宅勤務、そうではない内勤の総務2名は出勤してもらっていました。理由は総務は社内にいることが仕事だと私自身が思っていたからです。
それが不公平感を生む原因になりました。やはり総務から反発がでました。「どうして我々だけ在宅できないんですか?」 「営業やデザイナーはちゃんと朝起きて仕事してるんですかね?」「もっと管理を厳しくした方がよいのでは?」と言われました。
確かに( ;∀;)
そこで公平を期するために交代勤務を提案しました。更には在宅勤務する社員の管理を強め、何をしているかを見える化するために
1.居場所
2.作業内容
をスケジュールで共有することにしました。
すると、今度は営業サイドから不満が出ました。「会社は我々を信用していないのか?」と「今までそんなこといったことないじゃないか」と。
確かに( ;∀;)
そこで4月21日から営業マンもデザイナーも総務も2名体制で交代勤務、そして緩やかに居場所だけをスケジュールで共有することにしました。
掃除も荷受けも電話番も公平に。
見た目にはICT化などの環境構築が進みテレワークがうまく行っていると思われがちですが、このように問題だらけなんです。
トライ&エラーを重ねながら在宅勤務を実施中でありますが、ここまで経験した中で幾つか感じたことがありますので共有しますね。
1.本来は在宅勤務は求める社員がすべき。強要しない。
在宅勤務って嬉しいですか? 辛いですか? それが本質なんです。人や家庭環境はそれぞれです。
経営者は在宅勤務を指示にすると「どうや?嬉しいやろ?」と考えがちです。
しかし、デジタル環境がなかったり、いつもいないお父さんが家にいて煙たがられたりします。
コロナの時期は会社側は在宅勤務を「お願い」する立場です。このような時期には「辛いだろうけど、自宅で仕事してくださいね」とお願いするのが賢明だと思います。
自宅勤務させているんだから、何をしているか報告しなさい!と管理を強めると考えた途端うまく行かなくなります。
本来は在宅勤務を求める人との条件合わせ。これがテレワークです。
2.できるだけ公平に在宅勤務の機会を与える
公平に在宅勤務の機会を与える。
つまりコロナウイルスという危機から守る機会を平等に持ってもらうことが大事です。
環境構築がそこそこうまく行っていたために、テレワーク出来るという策に溺れていた気がします。
管理を強めるのが得策ではなく、公平に機会を与えることが正解なんですね。
3.テレワークと在宅勤務はちがう
コロナによる在宅勤務はその場しのぎの「テレワーク」です。本来のテレワークとは雇用創出と効率化です。
条件が合わずに退職しなければいけなかったり、採用のチャンスを諦めていた優秀な方々が限られた条件でも能力を最大限に発揮できる機会を創出するのがテレワークです。また、移動時間を削減でき仕事の効率化を図るのも目的の一つです。
企業の理解や本人の意思、そして何より生産性向上がなければテレワークは成り立ちません。そして離れていても仲間と繋がっていられること、それがなければテレワークにはなりません。
今回のコロナ禍でテレワークが着目されていますが、実はそれはただの「隔離」なんです。それをテレワークという言葉で表現しようとするとトラブルのもと。我々の会社もそうでした。家庭でパソコン仕事・・・それがテレワークだと思っていませんか?????
とても大切な気付きをいただいております。
金沢インテリアマエストロ山岸では、家具に関しての情報を配信しています。
メルマガにご登録いただきますと無料で新着記事の通知をメールで受け取ることができます。ぜひご利用ください。