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(一人だけの)第5回金沢イノベーションハブ研究会

雄谷理事長

雄谷理事長

本日は第5回金沢イノベーションハブ研究会です。5名の参加予定でしたが、東京から遅野井さんと戸塚さん、大阪から岡本さんがコロナの影響で出張自粛になりました。でもせっかく佛子園の雄谷理事長とアポをとっていたので、一人で喜び勇んで雄谷理事長に会いに行きました。

オープンイノベーションを考えるとき、いつも思うのは「ごっこになってない?」ということです。本当のオープンイノベーションってなんでしょうか。

コワーキングスペースやイベントドリブンのプラットフォーム的な場やコミュニティはあるけれでも、人が心から心地よく感じ、出会った人と共感し、仲間を作り、イノベーティブに前進するなんて本当にできるのだろうかといつも疑問に思っています。

コワーキングスペースは「機能」です。都会の駅前にはカッコいいコワーキングスペースはたくさんあります。でもそれはリモートワークの一部であり、それ以上でもそれ以下でもない。そこで会話が生まれ人の輪が広がることって日本人の性格上、「あ、こんにちは!何してるんですか?」なんてなかなか難しい。だから大阪のナレッジサロンには「コミュニケーター」なる仲介人が必要で、それぞれのニーズを吸い取ってマッチングすることが求められるわけです。

高度成長時代が終わり、富が富を生むことはなくなりました。自分の父親世代より裕福になることは不可能な時代です。そんな成熟した社会ではモノは足りています。モノを欲することの必要性がなくなりそんな中これから本当の幸せって人と人のつながりだと思うんです。人は一人では生きていけないし、今こそ人と人が繋がることが新しい価値を生むことを信じいます。

オープンイノベーションという名の人とのつながりと幸せづくり。これをどのように実現するかなんです。それをこの研究会を通して考えていきたいと思ってます。

そんな時、雄谷理事長はご自身のFacebookで「サードプレイス」という本を紹介されていました。「あー、よさそうな本だな」と思った瞬間、電撃が走りました。「あ、そうだ、この方に相談にいけばよいんだ!」と。

雄谷理事長が運営される社会福祉法人佛子園は「ごちゃまぜ」で有名です。障がい者も高齢者も子ども大人も、みんなが心地よく集まれる場所をつくり、実際にみなが幸せに集い暮らす。それを実現されています。

そんな雄谷理事長の口から出てきた重要なキーワードは「歩いて行ける」でした。

地域住民が歩いていけるところに人が集まる。いつ来ていつ帰っても誰にも迷惑かけない。そこでは助ける役割になったり、時には助けられたり。同じ人がいつもいてそこには居場所がある。そこには温泉があったり、野菜を売っていたり、人を惹きつけるプラスアルファがある。そんな場所が大切だと教えてくださいました。

還元すると、不特定多数をターゲットにした消費目的の場所づくりではなく、特定少数から広がる特定多数をターゲットにすると居心地の良いThe Great Good Placeができるということなんです。

そうかもしれない。考え方の基本は「行くと元気になれる場所」なんです。我々の場合は「行くと元気になれるオフィス」づくりでしょうか。そんなオフィスなら新しい考え方がうまれ、新しい発想で社会を変えられるかもしれない。そう思いました。

ただ、ワーカー、障がい者、高齢者、子どもや大人、様々な特性をもった人々を尊重できるような場とそれを促す文化を創れれば、一段上のカッコよいサードプレイスオフィスになるなと思いました。

具体的には・・・・・、まだわかりません。もう少し考えてみたいと思いますが、大きな楽しみが増えました。

雄谷理事長ありがとうございました。

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