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お知らせ・納入事例
山岸製作所が働き方やオフィス改革を支援した中小企業のお客様の事例やL'SCENA<リシェーナ>からのお知らせを発信しています。
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2019.5.2
今回はわが母校、金沢大学附属高校の事例です。
2018年9月、私の高2時の担任だった高橋栄一先生がリシェーナを見学くださいました。
国立大学法人の附属高校の特徴の一つに先生が同じ学校に長く務めることがあります。
私が高校生だったのは1989年ですからあれから30年・・・。
当時私は劣等生の筆頭、さぞかし手を焼かせたことと思います。
そして、高橋先生も教頭先生になられました。そして2018年度が定年前の最後の年。
先生方が集う職員室を新しく作る構想をもっていらっしゃいました。それを成し遂げて退職したいと強く願われていました。
そして、民間企業のオフィス改革を参考にするためにリシェーナを見学されました。
そこでフリーアドレスでのコミュニケーションと整理整頓されたオフィスに驚かれていました。
金大附属高校には先生方が一同に集まるいわゆる「職員室」がありませんでした。
専門教科ごとに「研究室」があり、出勤するとすぐさまその研究室に入り授業の準備にかかるのが通常の業務でした。
先生方が顔を合わせ、コミュニケーションをとる機会が極端に少ない環境でした。
また、ベテランの先生方が定年を迎え退職される一方、若い先生方は増えていきません。
重要になっていくのは「チーム学校」としてノウハウの共有や経験の伝授です。
コミュニケーションとノウハウの共有。その悩みは民間企業だけではないようです。
そこで2019年3月、金大附属高校は、会議室を改修し「新職員室」に作り替えました。
しかも特筆すべきなのはそれを「フリーアドレス」にし、固定席をつくらなかったことです。
これは教育機関では画期的なことです。石川県内では初だと思います。
職員室をつくる前に思い切った断捨離を行いました。この写真は少なくなった書類を自慢する高橋先生です。
購入したのは中央のデスク、集中するために窓際で作業するためのデスク、そして21名分のチェアです。
業務に必要な道具や個人の荷物はこのような小さな個人ロッカーにしまいます。
そして全員が集まれる職員室ができあがりました。
全員がその日の気分で毎日異なった席に座り、コミュニケーションを促進します。
そして「チーム金大附属高校」を創り上げていきます。
この二つの写真は山本校長先生からメールにていただきました。
山本吉次校長先生からのメールの抜粋:
「山岸製作所様に整備していただいた大職員室、非常に好評で、先生方のコミュニケーションがよくとれるようになりました。」
購入した備品はおよそ250万円。この小さな予算でこれだけの大きな改革を行えるのです。
行政や教育機関にも働き方改革は無縁ではないのです。特に学校での働き方改革にお悩みの関係者も多いと思います。
成せばなる!思い切った改革は思い切った決断から。
想いの強い方が改革を成し遂げられると先生が教えてくれました。
先生の定年前に最後で最高の「授業」になりました。