金沢市役所様

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2020.8.7

今回の事例紹介は金沢市役所様です。

 

 

【市民が集う空間に】

 

金沢市本庁舎南分室が老朽化したことや、現庁舎が手狭になっていることから、南分室跡地に金沢市役所第二本庁舎が建設されました。

 

建物は本庁舎と連続するようにレンガ調の外観、金沢の町家をイメージするキムスコ（木虫籠）風のテラコッタルーバーが大きな特徴です。

内部は木を基調として、天井や家具には金沢市産材の杉がふんだんに使われており、とても温かみのある空間となっております。

 

 

建物の周囲には芝生が植栽され、傍を流れる鞍月用水のせせらぎを楽しめる休憩広場も整備され、とても自然豊かな環境です。

 

 

正面玄関から中へ入ると、2層吹き抜けになっているエントランスホールに圧倒されます。

とても明るく、解放感たっぷりで、まるで美術館のようです。

「市民や観光客が気軽に立ち寄れる空間」をテーマにテーブル、イス、ベンチが多数設けられており、親子連れ、お年寄りにも配慮された優しい空間となっております。

2階には危機管理センターが設けられており、災害時には市民の安心・安全を守る災害対応拠点になるとのことです。

3階は大小様々な会議、研修会が可能な会議室が多数設けられています。

 

 

山岸製作所が納めた製品をいくつかご紹介させていただきます。

 

①特注カウンター

地元の杉材を使用した格子天井がとても印象的なエントランスホールです。

市民への情報提供や観光案内を行う専用の特注カウンターが設置されています。

 

 

②テーブル＆スツール

多目的に使える組み合わせテーブルと、工業デザインのパイオニア 柳宗理の代表作「バタフライスツール」です。

 

 

③造作ベンチ

杉集成材で製作した重量感たっぷりの大型ベンチ。

外の景色を眺めながらゆっくり寛げるスペースとなっております。

 

 

④造作カウンター

各課の窓口にも天板に特殊加工が施された特注カウンターが数多く設置されております

天然木の温かみが執務室全体に柔らかな印象を与えてくれます。

 

 

今回、金沢市産材の「地産地消、木材の有効活用」という、大変有意義なお仕事に携わらせていただき、私自身とても貴重な経験をさせていただきました。

今後は、歴史と伝統文化を感じられる歴史都市金沢の、まちなかにおける「市民が集う新たな拠点」として、たくさんの利用者が訪れる行政施設となるよう期待しております。

（松柳）