【私のマレンコ物語 #1 – Qure aromablend】

2025.2.7

 

 

 

“Nose knows everything.”

 

石川・金沢では数少ない調香師として活動され、金沢市中心部の某スタジオでは調香やアロマに係るレッスンのほか、時にはスタジオを飛び出してワークショップも行われている、Qure aromablendさま。（以下、Qure aromablend）
白く、清潔感溢れるスタジオに入ると、麻カバーを纏った〈マレンコ〉がゲストをお出迎え。心地よい香りとともに、空間に柔らかさを与えています。

50年以上経った現在も人々を魅了する、マレンコ。
金沢の地でマレンコを愛用する素敵な人々の「私のマレンコ物語」をご紹介する企画です。
記念すべき1つ目のエピソードは、Qure aromablendにお話いただきました。

 

Q. なぜマレンコを選んだのか？

A. ちょうどスタジオを移転する際に少しリノベーションし、白い空間に仕上げ、照明はこだわって（明るすぎないように）少し落としています。このスタジオにどんな家具を置こうかなと考えた時に、空間において、”柔らかさ”を表現したかったんです。丸みを帯びていて、柔らかさを感じるファブリックのものがないかなとリサーチしていたところ、マレンコを見つけました。もともとマルジェラなどの影響を受けて、気に入ったファブリックをクロス代わりにして使う習慣があり、麻カバーのマレンコは他のファブリックとの親和性もあるなと思いました。移転した際に購入したものなので、私にとってマレンコはとても思い出深いです。

 

Q. マレンコの魅力・ポイントは？

A. そこに（マレンコが）佇むだけで、空間に特別感をもたらしてくれます。硬くも柔らかくもない、ちょうど良い座り心地です。
ポイントとしては、座った時の目線が低いところ。購入前から座面の低いソファを探していたので、座面の高さを前もって調べていました。個人的に目線が低い方が視野が広がる感覚があり、リラックスできると感じます。後は、ライフスタイルに応じて、サイズをアジャストできるのがポイントだと思います。例えば、今後2シーターに変えたいなと思った時に、パーツを後付けで2人掛けにアジャストできますよね。
先が見える買い物だなと思います。後は金沢市内にリンテルノがあることで、メンテナンスもすぐに依頼できる。プロが近くにいる安心感があります。

 

Q. あなたにとってマレンコの存在とは？

私はマレンコを購入するまで全く家具の知識がありませんでした。購入した時に初めて、マレンコってこんなにアイコニックでポピュラーなソファなんだ！と知りました（笑）
自分がマレンコを見つけ出すためのリサーチの中で家具に関する知識がついたので、マレンコは私と家具を結び付けてくれた存在です。

 

ブランドなどに特にこだわりは無く、自分が気に入ったものをインストールしているから空間に人柄が出ているかもしれない、と明るく話してくださいました。
リサーチ熱心で、豊かな感性を持ち合わせた素敵な人柄がスタジオにしっかり表現されています。

 

スタジオまで次第に鼻を掠める心地良い香りに誘われて足を進めていくと、吸い込まれるように自然な足取りでスタジオの扉の前に辿り着いていました。扉を開けるとマレンコ、そして海外のヴィンテージのものだというキャビネットが迎えてくれます。

　
キャビネットにはずらりと精油やプロダクトが並んでいて、視覚と嗅覚の両方から幸福感が広がります。

お仕事の影響でリサーチを頻繁に行われることから、スタジオにはさまざまなジャンルの本が並んでいます。中には、家具に関する資料も。感性が刺激されるような興味深い本ばかりです。

　 

金沢で調香師というプロフェッショナルを確立し、市場を切り拓いてきたパイオニアの一人である、Qure aromablend。
マレンコがQure aromablendと家具を結び付けてくれたように、マレンコがQure aromablendにとって新しい出会いをもたらす媒体となってくれるのかもしれません。

 

■ Qure aromablendについて

日本人。アロマテラピーの知識と南フランスに位置する調香師育成校で得た経験を元に香り作りをしています。

Qure aromablendの最新情報はぜひInstagramをチェック。
HPでも、自身で撮影された素敵な写真を用いて、イベントや取り組みをご紹介されています。