北欧では伝統的な料理やお菓子などが愛されていますが、上質な茶葉をハーブやたっぷりのフルーツでブレンドした北欧スタイルの紅茶は優雅なティータイムにぴったりです。
ここでは北欧(スウェーデン)紅茶のおすすめ銘柄を紹介いたします。
北欧ではどちらかと言えばコーヒーが主流でしたが40年ほど前、当時のスウェーデン皇太子がイギリスへ留学した際に現地で口にした紅茶に感動し、すぐさま自国でスウェーデンの人たちに合ったブレンドティーの開発がはじまりました。
スウェーデンでも老舗の紅茶ブランドがあり、そこでもブレンドティーは作られていましたが、王室は専用のブレンダーを招聘し、北欧紅茶ブランドも立ち上げました。
そこで確立されたのが、さまざまな茶葉にハーブやドライフルーツ、ドライフラワーなどがブレンドされた北欧テイストの紅茶です。
飲みやすく身体にも良い北欧ブレンドの紅茶は、スウェーデン名物のオープンサンドやシナモンロール、デニッシュなどとも相性が良かったため、以前よりも紅茶が良く飲まれるようになったとの事です。
北欧の紅茶と言えば「北欧紅茶」。
スウェーデン王室御用達であり、毎年ノーベル賞の晩餐会でも使われているこの紅茶は、王室直属のブレンダー、バーノンモーリスの手によって生み出されています。
40年前に当時の皇太子がイギリスの紅茶に感動して帰国した際、すぐにブレンダーとして招聘されたのがバーノンモーリスでした。
「King of The TEA」の称号も授与された彼の代表ブレンドでもある「セーデルブレンド」は世界最初に開発されたフレーバーティーとしてギネスブックに載りました。
その後ブレンドティーの数が増え「北欧紅茶」というブランドとして世界各地で愛飲されています。
ちなみにノーベル賞授賞式後の晩餐会では、長年「セーデルブレンド」が提供されていましたが、近年ではバーノンモーリスが特別にブレンドした「ノーベルティー」を提供しているとの事です。
ノーベル博物館のお土産ショップで販売しているそうですので、現地へ行く機会があったら是非入手してみましょう。
○北欧紅茶のフレーバー
バーノンモーリスのハンドブレンドによって調整される北欧紅茶は、自然とのハーモニーを大切にしています。
「葉」「花」「香り」の融合により多様なブレンドティーが生まれました。
北欧紅茶自慢のブレンドティーを紹介します。
・セーデルブレンド
北欧紅茶と言えばセーデルブレンド。
高級セイロン茶葉にバラ、マリーゴールド、ヤグルマギク、オレンジピールなど自然の花とドライフルーツをブレンドした北欧紅茶を代表するブレンドです。
鮮やかな花の香りとフルーティーな味わいが、飲む人の心を楽しくさせます。
ナチュラルテイストでリラックス効果も期待できるので、非常に人気の高いブレンドです。
・アールグレイスペシャル
中国茶葉をベースとし、ジャスミン、レモングラス、オレンジピールをブレンドしたさわやかなテイストです。
上質なベルガモットオイルも使用しており、一般的なアールグレイ茶よりも飲みやすいと評判です。
特にアイスミルクティーにすると柑橘系の香りが生きてくるのでおすすめです。
・ティーセンターブレンド
最高級のセイロン茶葉を4種類ブレンドしたオーソドックスな紅茶です。
非常にバランスが取れているおいしい紅茶とされており、特にロイヤルミルクティーで楽しむ事がおすすめで、少し時間かかけて茶葉が上下に回転するように蒸らすと最高の味わいとなります。
時間で蒸らすよりも紅茶の色を見て蒸らした方が、おいしいタイミングを計る事が出来ます。
・サージョンスペシャル
松の木で燻した中国茶葉ラプサンスーチョンとユンナン、三大茶葉の一つであるキーマンをブレンドした独特の風味を持つ紅茶です。
薄めのストレートで飲むとすっきりとした後味がクセになり、ファンが多い茶葉です。
胃腸が弱っている時や疲労回復にも効果があるとされています。
・スパイスブレンド
最高級のセイロン茶葉にクローブ、シナモン、カルダモンなどのスパイスと、ビタミンCを多く含むローズヒップをブレンドしたアジアンテイストなアロマを醸し出すブレンドティーが北欧紅茶のスパイスブレンドです。
飲み方はアジア風にチャイがおすすめで、身体を温める効果が期待されます。
KOBBS(コブス)は1809年に設立したスウェーデンで最も古い紅茶ブランドです。
自然農法を重視し、化学肥料や農薬を使わず育てた茶葉を厳選して使用するためKRAV(オーガニック)マークのついた商品もあり、健康志向の高いスウェーデンの人々に長く愛されています。
北欧ならではのセンスあふれるおしゃれなパッケージは日本人にも人気があり、贈答品などでも喜ばれています。
○KOBBSのフレーバー
老舗ならではのこだわりで、品質の良いオーガニックな茶葉を大量に仕入れてブレンドするKOBBSのフレーバー。
日本でも人気のあるKOBBSのフレーバーを紹介します。
・スウェディッシュ サマーハウス
中国茶葉をはじめ、トルコやベトナムなどのアジア系の茶葉にバラの花びらやブラックカント(カシス)の葉をブレンドし、イチゴ、ルバーブ、パッションフルーツなどさわやかな風味がついたスウェディッシュ サマーハウスは、北欧らしい香り高きブレンド茶です。
KOBBSを代表するフレーバーでもあり、日本での取り扱いが多いのが特徴です。
・パッション&ビューティー
中国茶葉の他にインドネシア、ベトナムの茶葉、ひまわりの葉をブレンドし、マンゴー、ラズベリーなどのフルーツを加え、パッションフルーツ、キャラメルで香りづけをした華やかなブレンド茶がパッション&ビューティーです。
スウェディッシュ サマーハウスと並んでKOBBSの中で人気のあるフレーバーで、日本人好みの味でもあります。
・アールグレイ
香り高い紅茶として世界的に人気のあるアールグレイ。
KOBBSではKRAV(オーガニック)認定商品で、中国、スリランカ、インドのアールグレイをブレンドし、ベルガモットオイルで香りづけをしています。
・レッドダクスティー
KRAV(オーガニック)指定のついているルイボスティーです。
優しいバニラの香りが特徴で、とても飲みやすくカフェインを含まないためお子様でもおいしく飲めます。
・ワイルドラズベリー
中国産の紅茶葉にスウェーデンの人が良く好むブラックベリーの果肉がブレンドされ、ワイルドラズベリーの香りがプラスされたフルーティーな味わいの紅茶です。
いかがでしたでしょうか。
長い冬をお気に入りの家具の中で過ごす北欧の人のように、例えば木の温もりが漂う広いダイニングテーブルでお気に入りのカップに紅茶を注ぎ、好きなお菓子をつまみながらみんなで過ごす、そんな楽しいティータイムを演出してみたいですね。