今日はどこに座ろうか?
「COUPLINGプレミアム」という住宅関連情報と生活情報を組み合わせたフリーマガジンに4月から連載していただくことなりました。二か月に一度の発刊です。テーマは「働き方改革」。全六回でご紹介いたします。今回は第二回目です。
第二回 ヤマギシの改革
現在日本は人口減少問題を抱えており、今後生産年齢人口つまり働き手の人口が減少していきます。日本全体で考えなければならない大問題です。
オフィス家具の販売店であるヤマギシにとってもこれは死活問題です。生産年齢人口が減るためオフィスで働く人が減っていきます。オフィス家具余り現象が生じます。間違いなく新しいデスクやチェアが売れなくなる時代が早晩到来します。
だからこそ、今のうちから単なるモノ売りではなく、コト売りに体質変換しなければなりません。
しかも、それは我々の専門分野であるオフィス家具をうまくより有効に活用でき、お客様にとっての「付加価値」となるコト売りでなければ意味がありません。
そこで今世間で注目されているお客様の生産性を向上させる「オフィスでの新しい働き方」に着目しました。
さて、お客様の生産性を向上させ企業価値が高まる新しい働き方とは何でしょうか。それは単なる「オフィス改善」ではなく企業が抱える問題を解決せねばなりません。
そのために必要なのはヤマギシの成功体験です。自分達の問題を見出し、仮説を立て、挑戦し、成功することがお客様を説得できる唯一の方法です。
そこで、ヤマギシの抱える問題を洗い出すために社員との対話を始めました。一人2時間かけて全員と面談しました。
そこで浮き彫りになったのが「コミュニケーション不足」という現状でした。企業が組織として機能するには社員が力を合わせて助け合うしかありません。コミュニケーションがなければ企業ではなくただの個人商店の集まりです。
コミュニケーション不足を解決するために固定席をもたないフリーアドレスという新しい働き方を導入する機運が高まっていきました。
やることは決まりました。が、問題は改革の進め方です。今までのオフィスでの働き方とは大きく変わるのでトップダウンだけでは反発が出るし、必ず行き詰まると直感的に感じました。
改革の主役は社員です。社員が自発的に考え、それを実践できる「場所」が必要だと考えました。
そして社長はサポート役に徹するという体制が一番だと考えました。ここに社員主体のプロジェクトチームが発足し、企業改革がゆっくりと動き出しました。(つづく)
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