「COUPLINGプレミアム」という住宅関連情報と生活情報を組み合わせたフリーマガジンに4月から連載していただくことなりました。二か月に一度の発刊です。テーマは「働き方改革」。全六回でご紹介いたします。こちらのブログでもご案内していきますね。
第一回「小さいからこそできる働き方改革」
働き方改革という文字をメディアで見ない日はありません。残業削減ばかりに焦点が当てられ、ノー残業デーやワークライフバランスという言葉だけが独り歩きしています。
ワークライフバランスは仕事の時間を削り家庭を充実させることと思われがちですが、仕事の時間を削るだけでは翌日に仕事が残ってしまいます。それでは残業が減りませんし、会社も社員も「得」したことになりません。
今までと同じ仕事をより短い時間でできる「効率性」が重要なポイントになります。
今、日本の労働生産性の低さが問題になっています。OECDに加盟する35か国中日本の労働生産性は20位です。我が国における全企業の99.7%、雇用の7割を占めるのが中小企業です。この中小企業の働き方が変わり、生産効率が向上すれば日本全体の生産性があがるはずです。
しかし中小企業は「資金力のある大企業しか働き方改革はできない!」や、「人手不足だし、サービス残業なくしてどうやって売上を維持するんだ?」などと思いがちです。しかし、中小企業のメリットは迅速な意思決定をし、スピーディーに動けることです。
我が社も自ら働き方改革を実施し、その新しい働き方をお客様に実際に見ていただく「生きたオフィス」をオープンさせました。
我が社の働き方改革はコミュニケーションを増幅し、コラボレーションを生み出すことが目的でした。残業減らしではありません。コミュニケーションするために自席をもたないフリーアドレスを採用し、今までと違ったメンバーとの交流を促進しました。
また、ペーパーレスを実施するために思い切った断捨離をし、社内書類をネットで決済するグループウェアを導入しました。その結果なんと94%もの紙を減らすことに成功しました。
大切なことはツールを揃えることではなく社員の当事者意識の醸成と意識改革です。社員全体が同じ方向をみて改革に立ち向かい、意思決定から約7か月という短い時間でキックオフすることができたのはヤマギシが小さい組織だったからです。小さいことはメリットであり、大企業が追い付けないスピードで変革することが可能です。
小さくて、古くて、予算も乏しいヤマギシが歩んだ働き方改革の奮闘記を全六回の連載でご紹介いたします。
つづく
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