新型コロナウイルスをきっかけにして、大手企業を中心に、中小企業の一部でも在宅勤務を推進する動きが大きくなっています。
在宅勤務は長時間の通勤や人間関係のストレス削減のほか、市役所や病院に平日に行きやすいなどのメリットがありますが、作業効率の向上という点ではまだまだオフィスでの仕事の方が良いという声もあります。
しかし、そもそも私たちは、在宅勤務を前提に自宅環境を整えてきた訳ではありません。ですから、ちょっとした工夫で在宅勤務は圧倒的に快適になるはずです。
今回は、そんな在宅勤務の様々な工夫を集めてみました。
在宅勤務を快適にするために最初に買っておくべきものは、おそらく椅子なのではないかと思います。リビングをオフィスがわりに利用している人は多いと思いますが、リビングの椅子に座って仕事を続けていると、お尻や腰が痛くなって仕事どころではありません。
まずは、オフィス用椅子を購入して、仕事の生産性アップと健康維持を図りましょう。
安いものもありますが、角度を変えられたり高さを調整できるなど、少し機能の多い15万円からのものがおすすめです。ここはヤマギシの勧める椅子ですので金額や性能はもっとグレードの高いものにしてください。定価で15万円。
意外と大事なのが、自宅の無線LANを有線に変更するということです。
在宅勤務が普及したことで、とくに集合住宅などでは無線の電波が干渉しあっている可能性があります。
ネットには有線での接続とすることで、仕事がとても快適になりますよ。
在宅勤務になって、オンラインMTGが本当に増えました。
営業だけでなく社内MTGでもオンラインが当たり前となった感があります。
でもオンラインMTGだと、どうしても気になるのが映りの悪さではないでしょうか。PCの内蔵カメラで撮った自分の顔に満足している人はほとんどいないと思います。
たとえ営業職でなくても、オンラインMTGでの顔の印象は重要です。窓際にデスクを置いて自然光を取り込んでみたり、白い布をレフ板代わりに使う工夫もありますが、一番簡単なのは、顔に向かってライトをあてること。最近はユーチューバーがよく使っているリングライトで、小さなお手頃価格のものが増えてきています。ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
在宅勤務で通勤が無くなってしまうと、どうしても減ってしまうのが運動の時間です。
家から出る必要性がなくなると、ついつい引きこもってしまいがち。体力も落ちてしまいますし、体重が増えてしまった人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、朝の散歩とランニングです。本来、出勤に使っていた時間を利用して、定期的に運動することで運動不足の解消だけでなく、気分のリフレッシュもはかれます。運動で脳が活性化されて、仕事の生産性もアップするはずです。
在宅勤務の問題点は、仕事とプライベートの切り替えが難しいこと。仕事の終わりは結構はっきりと分けられますが、始業はなかなか一人でエンジンをかけるのは難しいものですよね。服も普段着ではなく仕事用の服装に着替え、女性なら化粧もしっかりとして始業時間を迎えるのがおすすめです。
そして、さらにおすすめなのが朝礼です。毎朝、仕事を始める前にオンラインで朝礼を実施すると、仕事の効率が断然よくなるそうです。もし、会社や部署で朝礼がない場合は、同僚に声をかけて自分たちだけでも朝礼を行うと、朝から集中して仕事に取り組むことができますよ。
オフィスでの仕事から在宅勤務に変わった時、意外と大事なのが部屋の二酸化炭素の濃度です。国の換気に関する法律で、ビルなどの二酸化炭素の濃度は1,000pm以下に抑えることが義務づけられています。1,000pmを超えると頭痛や倦怠感などを訴える人が増えるからだとされていますが、在宅勤務では二酸化炭素の濃度まで気にしている人は少ないのではないでしょうか。二酸化炭素の濃度を計測する機械も売られていますが、まずは1時間おきにでも、休憩もかねて窓をあけてみてはいかがでしょうか。
在宅勤務になると、これまで人がたくさんいるオフィスで仕事をするのが当たり前だったのが、突然ひとりぼっちで仕事をすることになります。一人の方が集中できるという人は良いのですが、一人だけで仕事することで気分が滅入ってくる人も多いのではないでしょうか。
そこで全員がオンラインMTGで繋がった状態にしておけば、孤独感もなくなり意外と集中して仕事ができるようになります。
休憩する時は、自由にオフにしても良いというルールにしておけば、監視されているという気にならないようです。
他にも、在宅勤務者だけのチャットグループを作ってみたり、WEB飲み会を開催するなどして、孤独感や不安の解消につなげるのもおすすめです。
これまでなかなか定着しなかった在宅勤務ですが、これを機会にぜひ自宅の環境を整えて、新しい働き方に対応できるようにしていきましょう。
オフィスでの仕事に戻ることになっても、活かせることはたくさんあるのではないでしょうか。