現在、新型コロナウイルス対策のために、都心部を中心に急激にリモートワークが増えています。緊急事態宣言が解除された後も、緊急事態宣言中に多くの企業がリモートワークを導入し、その後も導入する企業が増えています。
リモートワークは、通勤時間がなくなることで従業員の時間の自由度が高まるほか、仕事に集中しやすい環境を作りやすいことから、仕事の効率が上がることも多いようです。
また、新型コロナウイルスの感染の心配も軽減されるほか、市役所や病院などの通常の業務ではなかなか行けない場所にも、リモートワークであれば平日でも休憩時間を利用して通いやすいなど、従業員満足度の向上にもつながっているようです。
同時に、企業にとっては経費削減の効果もあります。通勤が必要なくなるため、通勤手当の支給の減少や、オフィスの備品の削減、またオフィス自体を縮小することも可能となるはずです。
このように、リモートワークはそもそもメリットの非常に多い取り組みですが、導入に当たって問題がないわけではありません。
現在、新型コロナウイルスの影響もあって、カフェやコワーキングスペースなどがあまり利用できず、リモートワークはどうしても狭い自室にこもっての仕事になっています。
さらに、リモートワークではちょっとした打ち合わせも、すべてオンライン会議での実施となります。そうすると、打ち合わせスペースに移動したりといった、ちょっとした運動もなくなってしまい、ずっと座りっぱなしになってしまいがちです。
リモートワークでの一番の大敵は、歩数が急激に減少して下半身の筋肉が衰えてしまうことです。ジムにもなかなか行くことができない現在、落ちた筋肉を元に戻すには時間がかかり、肥満の原因にもなりかねません。
また、椅子に長時間座っていることが、腰痛の原因になることも多いようです。
そもそも、自宅の椅子はオフィスの椅子と違って、長時間座る前提で選んでいないものが多いです。そのため、疲れやすく腰も痛めやすいのです。
運動で腰回りの筋肉を鍛えたり、定期的にストレッチを行うなどの運動は重要だといえます。
しかし、リモートワークで腰を痛めないための最重要事項は、やはり椅子ではないでしょうか。
まずは長時間座っても疲れないように、座面を柔らかいものにすると同時に、広いものにすると良いようです。
そして、実際に購入する場合は、以下の3つのポイントで選ぶのがおすすめです。
<オフィス向け椅子を選ぶ>
そもそもリビングのダイニングチェアーを利用している場合、PC作業の姿勢や長時間座ることが想定されていません。長時間の着座に対応した、オフィス向けの椅子を導入することが重要です。
<角度調整部が多いものを選ぶ>
効率良くPC作業を行うには、リクライニングの角度が重要です。
デスクトップのPC作業に向く角度は105度、ノートPCは95〜100度、小型ノートPCや文字を書くのなら90度、と作業によって最適な角度は異なります。
角度を作業に応じて変更できる椅子なら、常に体に優しい姿勢をとって仕事をすることができるでしょう。
<実は椅子だけではなく机の高さも重要>
椅子だけではなく、パソコン操作の際には、机の高さも大事なポイントです。
人の体格は人それぞれです。適したテーブルの高さも人によって異なります。
高さを調整できる机があれば良いですが、机を新しくするよりは、椅子を選ぶ際に、高さ調整が可能なものを選ぶ方が効率的です。
新しく椅子を購入するのが難しい場合、クッションを利用することで腰痛を防ぐこともできます。人の体の構造上、背骨は軽いS字カーブを描くようになっていますが、自然なS字を維持し、骨盤を負荷の少ない状態に保つクッションがあるだけで、腰痛を回避出来る場合があります。
腰痛予防としての利用の場合は、高反発クッションのような固めのもの、すでに腰痛に悩んでいる人には、腰回りを包み込んで楽な姿勢が取りやすいようサポートしてくれる低反発クッションがおすすめです。
コロナウイルス後の新しい生活様式として、今後も定着していきそうなリモートワークですが、これまでリモートワークの経験が皆無だった人も多いと思います。
テレワーク最初の課題は、快適に仕事をするための自宅の環境整備ではないでしょうか。
長時間の仕事になればなるほど、快適ではない椅子での仕事はストレスの原因となります。
慣れるまでは、何かとストレスの溜まってしまいがちなリモートワーク。まずは快適な椅子やクッションを揃えることから始めてみてはいかがでしょうか。