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やる気のない社員の問題点:仕事のモチベーションが低い受け身状態をどう改善する?

やる気のない社員の問題点:仕事のモチベーションが低い受け身状態をどう改善する?

やる気のない社員は、どこの会社にもいるものです。トラブルや失敗も少ない代わりに、仕事に対するモチベーションが低い社員の場合、改善策を打ち出すのも難しいものです。受け身の社員や、やる気のない「ぶら下がり社員」を放置すると、会社にどのような影響があるのでしょうか。

 

ここでは、やる気のない社員がいることの問題点やモチベーション低下が生まれる原因について解説し、どうすれば社員のモチベーションを上げられるのか、具体的な施策についてご紹介しています。

 

やる気のない社員がいることの問題点

社内にやる気のない社員がいることは、どのような問題点へと繋がっていくのでしょうか。

 

カバーする社員の負担が大きくなる

やる気のないぶら下がり社員は、自分と他者の仕事に一定のラインを引く特徴があります。会社が与えたラインではなく、勝手に「自分の仕事はここまで」と決めてしまうところがポイントです。

 

そのため、イレギュラーな業務や担当の決まっていない仕事などを、極力避けて楽をしようとします。その分を他の社員がカバーすることになるため、周囲の負担が増えてしまうのです。

 

指示を出してイレギュラーな仕事を任せたとしても、問題が解決しないこともあります。余分な業務が増えたせいで、本来自分がやるべき仕事を進めず、結局周囲の負担になるケースもあるでしょう。

 

やる気のなさが周囲へ波及してしまう

同じ部署やチームで働く社員の中にぶら下がり社員がいると、周囲のモチベーション低下に悪影響を及ぼします。「あの人は楽をしているのに、なぜ同じ給料なのか」「私達ばかり残業している」といった不満が出れば、「仕事をしないほうが得だ」という意識が全体に蔓延しかねません。

 

せっかくやる気のある前向きな社員もやりがいを失い、積極的に仕事へ取り組む姿勢が弱まってしまう可能性があるのです。特にぶら下がり社員が管理や統括をしている場合、そのチーム全体への影響力は無視できないでしょう。

 

離職率が高まる可能性がある

ぶら下がり社員の仕事をカバーしてくれる社員は、次第にストレスを溜めていくことになります。残業や能力を超える仕事量に疲弊して、離職を検討し始めるかもしれません。

 

やる気のない社員がその仕事ぶりを許されている場合、離職するのは真面目に取り組んでいた周囲の社員であることが多いのです。代わりに新しい人材を雇ったとしても、同じ理由で離職が続くという悪循環を呼ぶケースもあるでしょう。

 

やる気のない社員の存在は、オフィス全体の士気を低下させ、優秀な人材が流出してしまうリスクがあります。

 

やる気のないぶら下がり社員が生まれる原因

ぶら下がり社員も、面接を通過して入社した際には、希望に燃えていたはずです。どのようなことが原因で、やる気がなくなってしまうのでしょうか。

 

オフィス内で正当な評価がされていない

過去の業績を上司から無視された経験が続くと、その社員はやる気をなくしていくでしょう。年功序列や家族経営など、仕事ぶりに関係なく待遇が決まる場合も同様です。以前はやる気があったのに、最近モチベーションの低さが目立ってきたという場合、希望しない仕事へ配属されていたり、正当に評価されてこなかったりした可能性も考えられます。

 

「働いても働かなくても、自分の能力が正当に評価されることはない」と考え始めると、仕事に対するやる気はどんどん失われていくでしょう。

 

仕事ぶりが隠れやすい

同じ業務に従事している社員が複数いる場合、一部の社員だけで仕事を回していて、ほとんど仕事をしていない社員がいる、というケースがあります。担当を個別に振り分けず、チーム単位で管理していると、個人の仕事量がわからなくなってしまいます。

 

オフィスのレイアウトや間取りに問題があると、ある一角のデスクでは仕事をしていなくてもわからなかったり、デスクから遠い場所の仕事を避けたりするかもしれません。

 

真面目に仕事をする可能性がある人でも、バレないとわかればサボってしまうこともあるでしょう。このように、オフィスの環境が影響していることもあるのです。

 

本人に問題がある場合

会社と関係のないところで本人に問題が起こっている場合、どんな対策を取っても仕事に対する姿勢は変わらないかもしれません。性格や気質といった精神的な問題に限らず、家庭内やプライベートで何かトラブルが起きているケースも考えられます。

 

このように、ぶら下がり社員となる原因は複数あります。しかし、多くの場合コミュニケーションと環境改善を実施することで解決できることが多いです。

 

仕事へのモチベーションが低い受け身の状態をどう改善するか?

ここからは、やる気のない社員のモチベーションを上げ、受け身の姿勢から積極性を引き出すための改善策をご紹介します。

 

大切なのはコミュニケーション

ぶら下がり社員本人へストレートに質問をしても、のらりくらりとはぐらかされてしまう可能性もあります。周囲への聞き取りに加え、本人に「希望が通るかもしれない」と思わせる信頼感の構築も大切です。オフィス改革の一手として、やる気のない社員へアプローチをしてみましょう。

 

オフィス環境を変更する

オフィス環境の変更は、コミュニケーション活性化に大きく役立ちます。話しやすい環境の提供だけでなく「従来の評価システムを刷新し、社員一人ひとりにフォーカスしていく」という会社の意思を表す手段としても有効です。

 

デスクの死角を排除し、個人のデスクを固定しないフリーアドレスの導入も、仕事量の見える化を助けるでしょう。「今日はどのデスクに座ろうか」という意思決定はささやかですが、受け身から脱却する大きな一歩であるともいえます。

 

 

やる気のない社員を放置することは、個人だけの問題でなく、周囲のチームや部署、ひいては会社全体の雰囲気も左右してしまいます。本人も、本当はいきいきと働くことを望んでいるはずです。

ぶら下がり社員が能力を発揮できる働き方についてしっかりと聞き取りつつ、オフィス環境を大きく変えていくことで「会社も変わるんだ」というアピールに繋げましょう。

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