近年、オフィスにリフレッシュできるカフェスペースを設置する企業が増え、現在まさに検討中という企業も多いことでしょう。
今回の記事では、なぜ今カフェスペースを設置する企業が多いのか、そのメリットを詳しくお伝えしたうえで、弊社で設置しているカフェ(ラウンジ)スペースの事例もご紹介いたします。
オフィスにカフェスペースを設置することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
実際に弊社で得られている結果を基に、6つの項目を見ていきます。
1.コミュニケーションの活性化
同じ部署同士であれば交流の機会はあるものの、違う部署の社員同士となるとなかなかコミュニケーションを取れる機会はないかもしれません。お互いに顔は知っていても話したことはない……ということも決して珍しくはないと思います。
オフィスにカフェスペースを設けることで、自然とそこに集まった社員同士の会話が生まれます。部署の垣根を越えて、社内全体のコミュニケーション活性化のきっかけとなる場所になり得ます。
2.仕事のモチベーションが上がる
仕事のモチベーションを上げるための方法としては色々なものが考えられますが、常に高いモチベーションを持って仕事に取り組んでいる人の多くに共通しているのは「オンとオフをしっかり分けている」ということです。
集中するときには集中し、休むときには休む。それは脳を活性化し、仕事の生産性を向上させるためにも大切なことです。
カフェスペースを設置し、一定時間業務に集中した後はコーヒーブレイクで一息つけるようにすることで、社員それぞれがリフレッシュの時間を確保できます。
パソコンや書類のあるデスクで休憩するよりも確実な「オフの時間」を少しでも取ることで、作業効率が上がり、仕事のモチベーションも上がります。
3.クリエイティブなアイデアが生まれやすい
緊張感を持って臨む会議やミーティングとは異なる、リラックスした雰囲気の中での会話から良いアイデアが生まれることもあります。趣味や世間話などの、仕事とは一見無関係な話題の中から、仕事モードのときには気付かないような発見ができたり、問題の解決につながるひらめきが得られたりする機会もあるでしょう。
4.社員のエンゲージメントの向上
近年になってオフィスにカフェスペースを設置する企業が急増している理由のひとつに、社員のエンゲージメントを向上したいからというものがあります。
ここでいうエンゲージメントとは、社員の自社への愛着や、目標達成へのモチベーションの高さのことです。社内が社員にとって心地よい空間となれば、エンゲージメントは自然と向上します。そして充実したカフェスペースを設けることで、社員一人ひとりがオフィスを心地よいと感じられる時間は確実に増えるのです。
5.優秀な人材の確保につながる
仕事ができる優れた人ほど、リラックスできる時間やリフレッシュの手段に重きを置くものです。カフェスペースだけが決め手となるケースは少ないかもしれませんが、充実したリフレッシュ空間を設けることができれば、同業他社との差別化にもつながるでしょう。
カフェスペースに力を入れている企業のほとんどは、採用ページにもカフェスペースの様子を掲載しています。
もし自分が就職活動・転職活動をしている立場だったらと考えると、同じような条件であれば、仕事の合間にリラックスできる空間がなさそうな企業より、雰囲気の良いカフェスペースがある企業で働きたいと考えますよね。
6.健康問題の解消につながる
同じ場所に座って仕事をし続けていると、どうしても足腰に痛みが生じたり、精神的にも気付かぬうちにストレスが溜まったりしてしまうものです。一日に数回カフェスペースで休憩を取ることを習慣にすれば、そうした健康問題の解消にもつながります。
健康には自信があるという人にとっても、社員同士でコミュニケーションを取りやすい、リラックスできる空間があることは気分転換になりますので、健康維持という側面でも役立つことでしょう。
カフェスペース設置のメリットをひととおりお伝えしたところで、弊社で実際に設置しているカフェスペース(ラウンジ)についてもご紹介します。
オフィス中央にラウンジを設置
弊社では、オフィスの中央にラウンジを設置しています。社員にとってのリラックス・スペースであるラウンジを、人の行き来の多いオフィスの中心とすることで、社員同士の自由なコミュニケーションを促進しています。
このラウンジでは、全方向に腰かけられるソファに自由に座り、エスプレッソマシーンで淹れたコーヒーを片手に一息つきながら、自然なコミュニケーションを取り合う社員の姿が日常風景です。
ここでの時間が社員のモチベーション、社内全体の生産性にも直結していることを実感しています。
【カフェスペースに関する弊社社員のコメント】
朝、みんなでオフィスを清掃した後、カフェスペースでエスプレッソを飲む。
それが毎朝のルーティンとなっています。 みんなが同様に集まり、リラックスした雰囲気で昨日あったこと、今日の体調など、オフィスの他の場所ではしないようなたわいもない会話をします。カフェスペースは同僚の状態をお互い自然に把握できる貴重なコミュニケーションスペースとなっています。(総務部部長 江成和浩)
今回はオフィスのカフェスペース設置のメリットについて主にご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
社内での「リラックスできる空間」「自由なコミュニケーション」は、社員のモチベーション向上につながることは間違いありません。
本記事が今後カフェスペースの設置を検討している企業の担当の方や、社員の健康・エンゲージメント強化を目指す方々の参考になれば幸いです。