近年、働き方改革が叫ばれるようになり、オフィス環境を見直す企業が増えてきました。その流れで改めて注目されているのがフリーアドレスです。
オフィスの全ての席を自由にして、社員が好きな席で仕事をするスタイルのオフィスのことを言います。
オフィスのコスト削減の効果のほか、社員のコミュニケーションや生産性の向上に効果があると考えられています。
しかし、フリーアドレスは闇雲に導入しても失敗してしまいます。
そこで大事なのが事前準備。準備するオフィス家具で特に重要なのがデスクです。
デスクはオフィスのレイアウト・配置の基礎となる大事なもの。
デスクをどうするかによって、社員の仕事の生産性やコミュニケーションの質・量は大きく左右されるのです。
基本的にはどのようなデスクでもフリーアドレスは可能です。
しかし、フリーアドレス用ではないデスクの場合、コンセントがデスク上に用意されていないことも多く、毎日席を替えるごとにデスクの下に潜ってコンセントを繋ぐのは地味に手間がかかり、導入の妨げになることもありえます。
また、最近は様々なフリーアドレス用のデスクが売られており、導入の目的に合わせたデスクを購入すると、よりフリーアドレスの効果を高めることができます。
フリーアドレス用デスクには大きく4種類あります。
◯対面型
まず、一番スタンダードなスタイルが対面型です。一般的なデスクのイメージに近く、デスクワーク中心のオフィスにはオススメの形です。種類も多く、値段も比較的に安いことが特徴です。
◯円形
よりコミュニケーションの活性化を図りたいということであれば、円形のデスクがオススメです。
円形のデスクは座った全員に声がかけやすく、会話が弾みやすいのが特徴です。
また、円形のデスクは対面型よりも椅子を多く置きやすく、スペースを効率的に使うことが可能です。その代わり、作業スペースが狭くなりがちなので、集中した作業には向かない点があります。
事務処理など、集中して行いたい作業は対面型、多くの会話をすることで仕事の質を高めたい場合は円形と使い分けられるようにレイアウトすると良いでしょう。
◯スタンディングデスク
スタンディングデスクもコミュニケーションの向上には有効です。
スタンディングデスクは社員同士が横を通りがかった時に声をかけやすくなります。
目線の高さが同じなので、座っている人よりも話しかけやすいのです。
また、デスクワークだと他の社員に声をかけるには一度立ち上がらなくてはならず、そのひと手間が面倒で後回しにしてしまいがちです。
部下がなかなか報連相をしてこないという問題にも効果的です。
◯自由型
L字や円形内側など自由型デスクがあります。この2つは、デスク上のワーキングスペースを広く取れるので個人作業にも適しています。相手との距離も近くなるので、コミュニケーションも向上する良いとこ取りのデスクです。
【オススメデスクの紹介】
http://www.okamura.co.jp/product/?c1=office&c1-2=&c2=desktable
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/article_02.html
https://www.itoki.jp/solution-products/desk/
デスクの選び方の一番のポイントは、導入目的の明確化です。
自社の業務内容はどんな業務が多いのか、今後自社の組織をどのようなチームにしたいのか、そのイメージを基にレイアウトを決定し、予算に応じてデスクを選んでいく必要があります。
そして、PCでの仕事がメインとなっている昨今、電源の抜き差しが不自由だと想像以上に社員のストレスが増大します。コンセントの位置だけでなく数も含めて配慮をしてあげると良いでしょう。
また、どのようなデスクを選んだとしても、大切なのは荷物の置き場所です。
一番簡単なのは、かばん用のフックを最初から各デスクに用意しておくとよいでしょう。最近は強力なマグネットのフックが売られていますので、これを導入するのがオススメです。
フックの他にも荷物置きや引き出し、ラックなどがあった方が良い場合もあります。これらは、足元や通路のスペースに侵食する場合があり、社員の移動を妨げることもあるので、ここは企業ごとの方針や業務内容によって変えていくとよいでしょう。
このほか、別途個人用のロッカーを準備することも重要です。場合によっては部署共用のロッカーを用意して書類などの管理をすることもあります。
フリーアドレスデスクの導入はオフィス改革の非常に大きな要素なので、専門家の豊富な事例を参考にする他、多くの事例を視察することがオススメです。
実際に運用しているところを見て、企業が何に困っているのか、便利なところはどこかを積極的に聞くことが成功の秘訣です。
より多くの事例を見た上で、自社の現在の働き方から将来なってほしい理想像を明確
にした上で、専門家に相談してみてください。
きっと、オンリーワンの素晴らしいオフィス空間が生まれることでしょう。