株式会社山岸製作所

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L'INTERNO

クラッセ デ リンテルノレポート【蒔絵体験~九谷焼と山中ろくろ挽きの小物入れ作り~】

2021.6.28

今回の【Classe De L’interno(クラッセ・デ・リンテルノ)】は、
漆芸家 なかおかようこさんを講師にお招きし、九谷焼と山中ろくろ挽きの小物入れの蓋に、
本漆と本金や銀を使った蒔絵体験レッスンを開催致しました。

一人一式ずつ道具が用意され、小物入れのサイズ(2種類)を選ぶところから製作スタートです。

鏡のようにつるつるに磨かれた蓋ですが、絵付けをするには表面がざらっとしていた方が
漆が定着しやすいので、まずサンドペーパーで表面を少し削る作業から。

その次に、鉛筆で下絵を描いていきます。

今回の参加者様は工芸作品作り経験のある方々でしたので、
さらさらっと下絵が完成。
お一人は事前にデザインを考えてきてくださいました!素晴らしい!

いよいよ漆の登場です。
今回は弁柄漆(べんがらうるし)という朱色の漆で絵柄を描き、
その上に金粉や銀粉を蒔きます。

蒔絵筆に最小限の漆を含ませ、穂先全体を使って線を引くように描くので、
慣れるまでが難しく、お二人共息を止めて集中して描いている姿が印象的でした。
そして、金粉や銀粉を詰めた”紛筒(ふんづつ)”をとんとんと中指で小刻みに叩き、
描いた漆の上に振りかけ、余計な粉を払うと金や銀の絵柄が浮かび上がります。

また、今回は”平目紛(ひらめふん)”というラメのような小さい円状の銀紛もご用意頂きましたので、
そちらも一つずつ丁寧に付けていきます。

集中→休憩→集中を繰り返すこと、約1時間半。
蒔絵初体験とは思えないスピードで、あっという間に素敵な絵付け作品が完成致しました。
製作終了後は、お互いの作品を見ながら達成感に満ちた嬉しそうなお顔。
見ているこちらも嬉しくなりました。

こちらの作品はレッスン後、なかおかさんにお持ち帰りいただき、
約一ヶ月かけて研ぎの工程を経て、完成となります。
マットな表面から光沢のある艶々とした仕上がりになるのが、今から楽しみです!

今回は、レッスン後にお茶の時間を設け、お抹茶と和菓子で一服頂きました。

和菓子は東山にお店を構える名店「吉はし」さんの上生菓子。
蛍や紫陽花等、季節に合わせた美しいお菓子をご用意頂きました。
スタッフもレッスン後に頂き、大満足です。

今回レッスンにご参加頂いた皆様、有難う御座いました。
知らず知らずの内に疲れやストレスが溜まりやすい毎日ですが、
レッスンを通して少しでも心豊かな時間をお過ごしいただけますよう、
今後も様々なテーマに沿った、クラッセデリンテルノを開催して参りたいと思います。