ダイニングテーブルに限らず木製の家具は、仕上げの塗装によって見た目の印象や質感が大きく変わってきます。
塗装の種類によって扱い方も変わってきますので、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。
表面に植物油を塗りこみ浸透させ、余分な油分を拭き取って仕上げる塗装方法です。
○メリット
・手触りが木そのもののままを感じられます。
・へこみやすいが、戻りやすくもあります。
・劣化により塗装がはげることがありません。
○デメリット
・汚れやシミが付きやすい。
・急激な乾燥などにより、割れや反りが起こることがあります。
・数年に一度、オイルの塗り直しが必要となります。
表面にウレタン樹脂で薄い膜を作る塗装方法です。
○メリット
・耐熱性、耐水性、耐久性に優れています。
・汚れやシミが付きにくいため、定期的なメンテナンスが必要ありません。
・割れにくく、反りにくいという特徴があります。
○デメリット
・オイル塗装より比較的高価になります。
・樹脂で膜をはっているため、木の肌触りが直接感じられません。
・化学物質を含んでいるため、シックハウス症候群の方にはおすすめできません。
紫外線をあてることで硬化する塗料で仕上げた塗装方法です。
子供の学習机などによくみられます。
○メリット
・耐水性や耐傷性に優れています。
・ツヤ感や光沢感がでます。
○デメリット
・自然な風合いが感じられません。
・無垢材には向いていません。
アクリル樹脂を用いた塗装方法です。
無垢材などの木の風合いを生かし、傷から守りたい家具に向いています。
○メリット
・価格が比較的お手頃です。
・汚れや傷などが付きにくいという特徴があります。
・ウレタン塗装よりも自然な風合いをだすことができます。
・無垢材などに向いています。
○デメリット
・日光や熱に弱いという特徴があります。
・黄ばみやすいので注意が必要です。
鏡面仕上げの代表的な塗装方法です。
ピアノでよく使われています。
○メリット
・つややかで、光沢感・高級感のある仕上がりが特徴です。
・温度の変化に強いという特徴があります。
○デメリット
・木の質感が出にくくなります。
・衝撃や傷に弱い面があります。
以上、5つの塗装それぞれのメリット・デメリットについてご紹介させていただきました。
木材の家具の購入を検討している方は、素材の良し悪しだけではなく、塗装にも注目して選んでみると良いでしょう。