日本の高級家具ブランドまとめ

「高級家具」というと北欧やヨーロッパなどの海外の家具に目が行きがちですが、日本にも素材や技術にこだわりぬいた高級家具ブランドが存在します。

日本を代表する高級家具ブランドについてまとめてみました。

■モリシゲ

漆塗りの本場である香川県を本拠地とするモリシゲ。

モリシゲは「本物の漆塗り」の質感を生かした日本最高峰の高級家具ブランドです。

木でなければ作り出す事ができない質の高い家具作りにこだわり、木の選定はもちろん、複雑な手作業の工程まで木と向き合いながら家具作りを行っています。

漆塗りといえば日本の伝統工芸ですが、和の伝統にこだわるのではなく、「漆塗り」という伝統工芸を西洋家具の分野に取り入れ「モリシゲスタイル」の家具を作り上げています。

どのブランドでも、まねが出来ないといわれているモリシゲスタイルの工程の複雑さと手間をかけて作り上げた家具は、世界でも高評価を受けています。

■カリモク ドマーニ

カリモクといえば国内でもブランド家具とされていますが、その中で「ドマーニ」はカリモクの中でも最高級品を作り出すブランドです。

イタリア語で「明日」を意味する「ドマーニ」は、洋式化する日本の住宅事情に合わせて考えられ、海外輸入家具では得られない日本の風土に合った品質の家具を開発しています。

「普遍を作り出すドマーニマインド」をコンセプトに、熟練の匠の技と上質の素材に情熱を注ぎ、時代に迎合しない美意識で仕上げた「長く愛される家具」を作り出しています。

海外様式と日本家具の美しさが融合したドマーニブランドの家具は、どの時代どの世代にも受け入れられ易いのも特徴です。

■キタニ

国内で唯一のデンマークデザイン家具（北欧名作家具）の製造ライセンスを持ち、ユニバーサルデザインとして誰にでも使いやすく心地よい家具を提案しているキタニは、自立生活のサポートができる福祉家具や宿泊施設などの家具を数多く手がけています。

キタニの家具の北欧名作家具は工芸品要素も高い為、機械加工ができない細かいディティールが多く、最終工程はほとんど手作業で行われます。

機械加工と手加工のバランスを考えて行われているので、触った時に手になじむ優しい感触が特徴です。

妥協を許さない北欧モダンデザイン家具ならば、国内でもトップクラスのブランドでしょう。

■カンディハウス

カンディハウスは北海道旭川に本拠を置く旭川ブランドの中心的存在です。

北欧モダンスタイルの家具を得意とし、家具それぞれに専門のデザイナーがついて開発を行い、オリジナリティあふれるデザインの家具を生み出しています。

新しいデザインソースを意欲的にもとめ、作り手としてのチャレンジ精神あふれる姿勢と、他に類を見ない洗練されたデザインが海外でも高評価を得ています。

もちろん新しいものを求めてばかりでなく、「森のとなりで森のリズムで家具を作る」という理念のもとで、木の耐久性は去ることながら、飽きのこない長く使えるデザインの家具も数多くあります。

■ADコア

「一度商品化した製品は廃盤にしない」「大量生産をしない」をコンセプトに、どこにでもありそうでない家具、デザインが主張しすぎない家具にこだわりを持って挑んでいるのがADコアです。

ADコアはどんな時代にも、どのような空間にも、どのような人にも喜ばれる普遍的な製品づくりを目指して家具を作っています。

デザインはもちろん、家具の強度にこだわり、独自の強度実験を行ってJIS規格の3倍以上の強度を確認できた物だけを国内で生産しているほどです。

また、日本でも数少ないデザイナーズブランドと言えるオリジナル家具メーカーでもあり、モダンで主張しすぎないデザインに凝縮されていいます。

■天童木工

日本の高級家具で重厚なイメージを放つのが天童木工です。

何人もの世界的デザイナーを抱え、庁舎や議場、空港、コンサートホールなど大小様々な公共施設に対応できるノウハウも持っています。

家具や施設を作るばかりでなく「木材の地産地消」にこだわり、日本各地にある手付かずの針葉樹林を家具として利用する取り組みを行っています。

また、皇室御用達の家具メーカーとしても知られ、成形技術を駆使したロングセラーの椅子の中には、半世紀以上も長く愛されている商品も存在します。

いかがでしたでしょうか？

海外の高級家具ブランドも素敵ですが、日本の高級家具ブランドには海外ブランドに見られない「日本の伝統芸能」「日本の林業」「日本の心」などを継承した家具作りのノウハウがあります。

家具を購入する際は、そんな国内の高級家具ブランドにも目を向けてみてください。