家具暮らしの情報空間
リンテルノ

床の座り方。座る姿勢や腰痛対策とは

床の座り方。座る姿勢や腰痛対策とは

腰痛を抱えている人は、基本的に姿勢が悪い状態で日常生活を送っています。

いつ来るかわからない腰痛におびえながら暮らすと猫背になりやすくなり、痛くない姿勢を保とうとして知らず知らずのうちに腰を反らせてしまう人もいます。

 

腰への負担は立っている時よりも座っている時の方が大きいと言われています。

ここでは床に座る時、腰の負担にならない座り方や姿勢について考えていきます。

 

 

■それぞれの座り方は体にどのような影響を与えるのか

 

床への座り方はいろいろありますが、腰や体にはどのような影響を与えるのでしょうか?

それぞれの座り方について見ていきましょう。

 

・正座

 

床に直に座る場合、一番腰の負担にならない座り方は「正座」です。

 

正座をすることにより骨盤が正しい位置に納まるため、腰へかかる力が軽くなります。

さらに、正座で背筋を伸ばすと自然に腹筋を使うので、お腹に余計な脂肪がつきにくくなります。

 

このように正座は体のバランスをとって腰痛を軽減するのに非常に優れた座り方でありますが、膝に負担がかかるため膝が弱っている人は長時間の正座に気を付けてください。

 

 

・あぐら

 

女性であぐらをかく人は少数派ですが、男性ならば畳の上や床の上に座る際にあぐらをかく人は多いでしょう。

あぐらで座る時、人の体は自然と上半身が前のめりとなってしまうので、気づかないうちに腰に負担をかけています。

上半身が前のめりになるという事は猫背にもなりやすいということなので、腰に良いはずがありません。

 

また、あぐらは腰ばかりでなく股関節にも負荷がかかりますので、下半身の骨盤がずれやすくなります。

気持ち的には楽なあぐらですが、腰や股関節などの負荷を考えるとあまりおすすめできません。

 

 

・体育座り

 

体育座り、またはお山座りと呼ばれる座り方は、「最も腰痛になりやすい座り方」と言われています。

 

正座でもあくらでも腰痛の原因は猫背に起因するものですが、体育座りの場合はその猫背をさらに前倒した座り方になり、椎間板に負荷がかかりやすくなります。

さらに両膝を抱きかかえるように丸くなって座ると、猫背に拍車がかかり、腰痛はおろか体に無理のある体勢になるため肩こりも発症することになります。

 

どうしても体育座りをしなければならない状況であれば、体育座りをする際にお腹を反るように座れば、多少は負荷が軽減されるのでお試しください。

 

 

・横座り

 

床に直に座る際、女性は横座りをする方が多いでしょう。

横座りは体が自然と斜めになってしまうので、腰に大きな負荷をかけてしまいます。

また、無意識に同じ方向に足を崩すクセがつくため、負荷をかける場所も同じとなり、骨盤のゆがみが慢性化し、結果的に腰痛を引き起こす原因となります。

 

横座りは足の血流も悪くなってしまうので、できれば避けた方が良いでしょう。

 

 

・長座

 

体や股関節が柔らかい人は、床に座る時に足を前に伸ばす長座で座る事があります。

とくに年配の女性は長座を好む傾向にありますが、長座は長時間にわたると股関節に負荷をかけるため、腰痛の原因になる座り方とされています。

 

よほど体が柔らかいか、座る前にストレッチをしていない限り、大腿直筋などが緊張して股関節が痛くなるので、長時間の長座は避けた方が良いでしょう。

また、座椅子を使えば長時間楽に座れると考えられがちですが、体が楽な分猫背になったり姿勢が悪くなってしまうので、座椅子の場合でも長時間座りっぱなしにならないよう注意が必要です。

 

 

■腰痛を防ぐためには床よりも椅子に座る

 

腰に負荷をかけないためには、床に直に座るよりも椅子に座る方がおすすめです。

椅子は床に座るよりも腰にかかる力が分散され、負担の少ない姿勢をとりやすいからです。

 

椅子に座る場合は、背もたれから体が離れれば離れるほど姿勢が悪くなるので、深く腰を掛けて背筋がピンと伸びることを意識して座りましょう。

常に「骨盤を立てる」ことを意識すると良い背筋が保てるので、ぜひ実践してみましょう。

 

関連記事
金沢のインテリアマエストロ山岸LABOへ