長時間椅子に座っていると腰に負担がかかります。
腰痛持ちの人にも快適に座れる椅子とは、どのようなタイプの椅子なのでしょうか。
椅子の種類によっては背もたれが高い物と低い物があるのですが、腰痛の人は背もたれが高い椅子がおすすめです。
なぜなら背もたれが低いと猫背になりやすく、腰に負担がかかってしまいます。
また、背もたれが適度に反っている物を選ぶのが良いでしょう。
肩甲骨の下あたりまで背もたれがあるのがおすすめで、座り方は深くというのが基本です。
長く座っているとお尻が痛くなるという人がいますが、クッションタイプの椅子であればある程度軽減できます。
ただし、あまり深くお尻が沈むタイプだと、逆に腰に負担がかかってしまうので、適度な硬さも必要になります。
お尻の部分が少し低くなっているような形の物がおすすめで、どちらかというと丸型の椅子よりも、角形の椅子の方が良いでしょう。
腰に負担をかけない座り方のポイントとして、骨盤を立て背筋を伸ばした姿勢を保つことが大事です。
座面がへこんでいるタイプは腰が丸まりやすいため、骨盤を立てるのが難しくなります。
座面が少し前傾になっているタイプを選ぶと、自然と骨盤が立った状態で背筋を伸ばすことができます。
また、椅子の高さは、両足の足裏がしっかりと地面つくものを選びましょう。
足の裏全体が地面についていないと、腰に上半身の重さが集中してしまうことになります。下半身に対して左右均等に体重をかけることで、腰への負担を軽減することができます。
椅子の高さは自由に変えることができるタイプが多いので、それほど問題ではありません。
自然に足の裏が地面に付く高さに調節し、膝の角度が90度になるよう意識しましょう。
椅子というのはその人に合った物を選ぶべきですが、腰痛の人の場合には、腰に負担がかからない座面、多少高さのある背もたれ、そして正しい座り方をすることが重要です。
いくら良い椅子を使っても、座り方が悪ければ意味がありません。