インテリアを考える上で「色」は非常に重要な要素になってきます。
色の組み合わせ一つで人に与える印象は大きく変わってきます。
しかし色には人に与える印象だけでなく、その部屋に住んでいる人にも様々な効果を与えるという事はご存知でしょうか?
そこでいくつかの色とその効果についてご紹介します。
赤い色には興奮作用があると言われます。
興奮と聞くとあまり良いイメージはわかないかもしれませんが、わかりやすく言うとテンションの上がりやすい色になります。
そのため、リビングのように家族の会話を楽しみたい部屋には適した色と言えるのではないでしょうか?
一方、赤色が向かない部屋もあります。
それは読書や勉強など、心を落ち着かせて集中したい部屋への使用です。
同じ赤でも色味によって違いますが、はっきりとした赤色はそういった部屋に使用することは不向きです。
使用したければ落ち着いた赤色を選択すると良いでしょう。
太陽の色でもある黄色は、明るい気分にする効果があると言われます。
こちらもリビングなどに使用すると、家族みんなが明るい気持ちになれるかもしれません。
また、乾いたイメージも出してくれる色になりますので、キッチンなどの水周りにも適した色になります。
一方、活動的になりすぎるという一面もあるので、リビングに使用する際にはカーテンだけやソファだけなど、ワンポイントにした方が良い色でもあります。
はっきりとした黄色が多すぎると、落ち着かないという逆効果につながることもあります。
青は寒色の代表であり、鎮静作用があると言われます。
落ち着きたい部屋への使用が適しており、寝室などに向いている色と言えます。
一方、寒さを感じる色でもありますので、陽当たりの悪い部屋などに使用することは不向きと言えるかもしれません。
緑色は寒色と暖色の中間の色になります。
そのため、心を落ち着かせる効果があると言われています。
赤と反対の効果があるため、読書や勉強をする部屋や、ゆっくりと休みたい寝室などに適した色になります。
しかし、緑でも濃い緑は心を落ち着かせる効果が強すぎる場合もありますので、使用する場合にはご自身の性格も考える必要があります。
考えすぎる性格の人などでは、必要以上に落ち込んでしまう可能性もある色となります。
インテリアにはベージュを使用した物が多いと感じませんか?
それはベージュが保護色で本能的に安心できる効果があると言われているからです。
ゆっくりとリラックスしたい部屋にする場合は、ベージュは非常に効果的です。
一方、特別な効果の無い色とも言えますので、ベージュに上記のような効果のある色のインテリアを組み合わせることで、より居心地の良い部屋にすることができるでしょう。
色は人の深層心理に大きく影響を与えます。
また、同じ色でもその時の精神状態によっても与える効果は変わってきます。
それぞれの色が持つ効果を知った上でインテリアを決定すると、より居心地の良い安心できる部屋を作ることができるでしょう。