お気に入りの無垢材の家具を購入して長年使用していると、爪や子供のオモチャで傷をつけてしまったり、へこんでそのままになっていたりしていませんか?
また、カビ臭さを感じて確認してみたら、家具の裏側にカビが生えていて驚いたことがありませんか?
今回は、無垢材の家具に傷やカビがついた時の対処方法についてまとめてみました。
無垢材は、木の種類にもよりますが、一般的に表面が柔らかい傾向にあるため、すぐに傷がつきやすいです。
では、傷がついてしまったらどのように対処したら良いでしょうか?
無垢材は天然木なので、ヤスリをかけて削ることで新しく木目が下から出てきます。
傷がついた部分に粗い目のヤスリがけをし、傷が見えなくなるまでかけます。
ある程度目立たなくなったら、細かい目のヤスリをかけ表面を滑らかにします。
次は、削った部分と周りにオイルを塗ります。
元の色から浮かないように、様子を見ながら何回か回数を重ねて、以前と同じくらいの色合いになっているか、複数人の目で見て確認すると良いでしょう。
大切に扱っていても傷を避けることは難しいですが、上記の方法は無垢材だからこそできる修理方法です。
しかし、一般的に家具や素材に詳しくない素人が、その家具に無垢材が使用されているかを判断するのは大変難しいことです。
もし家具に傷がついてしまったら、まずは専門の家具屋に問い合わせた上で、メンテナンスを施してもらうのが最善の策と言えるでしょう。
無垢材は調湿作用があるため、カビが生えにくいとは言われています。
しかし万が一、無垢材にカビが生えているのを発見したら、どうしたら良いのでしょうか?
まずはすぐ雑巾で拭くことは避け、自分がカビ菌を吸わないようにマスクやゴム手袋を装着し、換気をしましょう。
よく対象法として紹介されているのが、カビの発生箇所にエタノールを吹き付け、乾燥してからカビを拭き取るという方法です。
しかし、エタノールで拭き取ると、表面の塗装をはぎ取ってしまったり、ムラになってしまうことがあります。
素人目で判断せず、こちらも専門の家具屋に依頼し、汚れを取ってもらうことをおすすめします。
家具にカビが生えてしまうのは、湿気が溜まってしまい、カビ菌が発生するからです。
家具の配置は、部屋のコーナーに隙間なく配置することが多いため、湿気の逃げ場をふさいでしまっています。
また、最近の住宅は気密性が高い上、温度調節にはエアコンをかけるなどして済ませるため、窓を閉めっぱなしにすることも湿気の溜まりの原因になっています。
カビの対策としては、まず第一に湿気を退治することが大切です。
壁から家具を少し離して設置したり、部屋の換気に気を遣うなど、カビを増殖させない工夫をしましょう。
また、細目に拭き掃除をすることをおすすめします。
カビの増殖の元となる栄養(汚れ)を取り除き、また万が一カビが発生してしまった場合でも、菌糸をのばし増殖する前に拭き取れば、それ以上の被害を防ぐことができます。
無垢材の家具は長年使用することで、色味や風合いの変化を楽しむことができます。
傷やカビを防いで、少しでも長く愛用できるようにしたいですね。