ソファに座っていると蚊に刺されたように赤くなる、ソファに触れる部分が痒くなる、
こんな経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか?
もしかしたらそのソファに住んでいるダニが原因かもしれません。
ダニはアレルギーの原因にもなる非常に厄介な生き物です。
では、ダニはなぜソファに発生するのでしょうか?
また、ダニを退治するのに効果的な方法はあるのでしょうか?
ダニは高温多湿な場所が大好きです。
一般的にダニが最も好む環境は、温度が20~25度、湿度が60%以上と言われます。
温度に関しては通常人が生活するような温度ですので、室内にあるソファはダニにとっては非常に快適な温度です。
また、湿度においても、ソファの中は風通りを良くすることも難しく、人が座ることで人の汗を吸ったりもするため湿度が高くなりがちです。
60%の湿度といえば、普通に生活をしていればそのくらいの湿度は常にありますし、風邪などの防止のためにあえて湿度を上げることもあります。
もう一つ大きな原因は、ソファはダニのエサが豊富ということです。
ダニはホコリや人から出るフケや髪の毛をエサとします。
ソファはホコリがたまりやすいだけでなく、人がその上でリラックスするため、フケや髪の毛が落ちるのは防ぎようがありません。
このようにソファはエサも豊富で住みやすいと、ダニにとっては楽園のような所なのです。
さらに、ソファの素材も影響します。
布製のソファはダニが内部にも入りやすく、比較的発生しやすくなります。
ただ、革やビニール製のソファも裏面が布などになっていれば、そこから内部に侵入することもあり、そういう場合の方がその後の対処が難しくなります。
では、ソファのダニはどのように防ぎ、どのように退治すれば良いのでしょう。
掃除機や洗濯はダニの発生を防ぐということと、退治をするということの両面でも効果的です。
掃除機をかけることでダニのエサとなるホコリ、フケ、髪の毛を除去できます。
また、最近の掃除機はパワーも強く、ソファの内部にいるダニも吸い込むことができます。
洗濯も同じです。
ソファの本体は洗濯できなくても、カバーが取り外せるものであれば洗濯をすることで、ダニのエサとなる汚れを除去し、カバーについているダニを退治することができます。
また、時々カバーを外すことで、本体自体の湿気も減らすことができるので効果的です。
ただし、カバーを選択する際は一つ注意が必要です。
洗濯後のカバーを付ける際には、完全に乾燥させてから取り付けましょう。
生乾きの物を取り付けると、湿度を上げてしまい、せっかく退治したダニの繁殖を助けることになります。
ダニの一番の敵は乾燥です。
ダニを退治するのに非常に効果的な方法として布団乾燥機があります。
布団と違い、厚みがあるソファは布団で使用する時よりは効果が落ちますが、それでも多くのダニを退治することができます。
同じようにドライヤーの熱風を当てるということも効果的です。
内部に乾燥した熱い空気を送り込むことで、ダニを退治できるのです。
ダニは至る所に発生し、発生する原因も様々です。
100%除去し、全く発生させないようにするというのは難しいですが、アレルギーの防止のためにも出来る限りの対策を取ることが望ましいでしょう。
その為にはまずはダニの性質を知り、的確な方法を取る必要があるのです。