集成材は約100年前、木材不足となったヨーロッパでつくられたものが、今なお建具や家具には欠かせない材料として、重宝されています。
その集成材とは一体どのようなものか、家具を通じてみていきましょう。
乾燥させたブロック状の木材を接着剤で貼り合わせ、一枚板などに仕上げた木質材料を「集成材」と言います。
主に、建具や家具などの素材として使われ、その需要は増え続けています。
また、集成材を使用した家具の特徴は、色合いや質の異なる木の素材を配列することで、単一素材では得られないオリジナルなデザイン性が生まれ、家具を個性的に魅力あるもにします。
家具選びにも「自分らしさ」を求める傾向にあり、ライフスタイルや生活環境に合った集成材の家具に、近年、注目が集まっています。
集成材を使用した家具のメリットは、なんと言っても反りや曲がりが少なく、木の収縮がほとんどない点です。
デザインや機能性も充実のラインナップのため、選ぶ楽しさがあり、使い勝手が良いのも集成材家具のメリットです。
また、丸太から切り出した無垢材に比べ、扱いやすく、ローコストに抑えられるのも魅力です。
木の種類により強度のばらつきがありますが、集成材にすることで、一定の強度を保てるのもメリットと言えるでしょう。
集成材のデメリットについては、強度はあるものの、板材を貼り合わせているため、剥がれるリスクがあります。
特に、湿気の多い環境を嫌います。
しかし、室内を快適な湿度に設定していれば、剥がれるケースは稀と言えるでしょう。
その他のデメリットとしては、木と木を貼り合わせた接着剤によるシックハウスなどの不安があります。
家具に使用する接着剤に関しては、建具に比べ使用量も少ないため、比較的安心とも言われていますが、体質によっては影響を受けるケースもあるでしょう。
集成材にはデメリットもありますが、メリットも多く、身近な家具に利用されています。
木製家具を気軽に手に入れることができるため、集成材ならではのデザインを楽しみ、インテリアに遊び心を持つ人が増えているようです。