AVラックと言えば、ひと昔前はガラスの扉がついたしっかりとしたタイプが主流でしたが、薄型テレビが普及し、HDD/DVDレコーダーや据え置きタイプのゲーム機が増えた今では、全てをAVラックに収めようとすると熱対策が必要となります。
ここでは排熱できるAVラックのポイントや、熱対策などについて紹介します。
密閉式のAVラックの中でレコーダーやゲーム機を収納したまま使用し続けると、機械本体が熱を発し周辺の温度が上昇します。
ラック内部が高温のままでいることは、機械にとって良いことではりありません。
密閉式のAVラックを使用する場合は、通気口を設けるか、機械本体ではなくソフトや周辺機器を収納するために使用することをおすすめします。
では、密閉されたAVラックで放熱ができないと、レコーダーやゲーム機にはどのような影響があるのでしょうか?
どのレコーダーやゲーム機の説明書を見ても「必ず通気性の良いところに設置してください」と記載されています。
例えばレコーダーの場合は排出した熱をレコーダー本体が取り込んでしまうために本体温度が上昇し、レコーダーが熱暴走する危険性があります。
ゲーム機の場合は本体温度が上昇すると冷却ファンがフル稼働するため、モーター音がうるさくなり、それでも温度が下がらない場合は安全のために強制終了してしまうタイプのものもあります。
この状態は温度が下がると一時的に回復しますが、同じようなことが繰り返されると機械本体が故障しやすくなる要因にもなり得ます。
そのため、レコーダーやゲーム機械本体を長持ちさせるためにも、放熱ができる場所へ設置することが望ましいとされているのです。
前述した理由から、最近のAVラックは見た目ももちろんですが、排熱できるかどうかが重要なポイントとなっています。
ボックスタイプのAVラックでも排熱用の隙間や穴が設けられているものもありますが、一番排熱の心配がないのが空洞になっているラック式のAVラックです。
レコーダーの大きさに合わせてラックが薄型タイプのもの、ゲーム機をインテリアのように飾れるオープンシェルフタイプなど、需要に合わせておしゃれなAVラックが増えてきています。
ラック式のAVラックに置いたから万全というわけではありません。
通気性が良くても直射日光が当たる場所や暖房の影響を受ける場所、加湿器などで湿気のある場所はAV機器にとって良い環境とは言えません。
また、ほこりもAV機器には天敵です。
放熱ファンがほこりでふさがれてしまうと、熱暴走の原因となります。
レコーダーやゲーム機をAVラックに設置する場合は、日の当たらない場所や湿気のない場所に設置するようにして、ほこりがたまらないように心がけると良いでしょう。