長い期間使う家具は、見た目はもちろん、材質も大切なポイントとなります。
その材質がどのような特徴を持っているのか、しっかり理解してから購入したいものです。
ここでは、タモ材の特徴や種類、タモ材を使った家具はどのようなものがあるのかを紹介します。
モクセイ科の広葉樹であるタモは、ここ10年ほど人気の高い木材です。
日本・中国・ロシアが主な原産地であり、中国・ロシアのタモと、その材質は国産のものとあまり違いがありません。
国内では、北海道から滋賀県までの広範囲に生育しています。
英名をアッシュといい、北米・欧州のアッシュもタモと同様に良材とされています。
広葉樹の中でも大きく成長し、胴回りが大きいのも特色です。
ケヤキやクリと同じく、均質な木材がまとまって取れる上、加工もしやすく比較的硬い木材のため、家具の材料として広く好まれています。
タモの特徴の一つとして、木目の美しさがあります。
木の根元付近から先端に近い部分まで木目がしっかりと流れているため、均質できれいな木目が取れます。
また、タモは硬いうえ反発力を持っており、力を加えても折れにくいという特性があります。
そのため、野球のバットをはじめ、ボートのオール、ホッケーのスティックなど多くのスポーツ用品の材料としても使用されています。
タモの色は、非常にナチュラルで淡い色をしています。
1本の同じ木でも、場所によって明確に色味がわかれるため、黄色味のかかった褐色から淡いクリーム色と色味の変化を楽しめるのも特徴です。
タモは前述したように、スポーツの道具や楽器、建造物など、幅広く使われています。
もちろん家具の材料としても人気が高く、中でもそのきれいな木目を生かした、シンプルなインテリア家具は常に人気があります。
テーブルやイスはもちろん、チェストやラックなど、様々なシーンでタモ材の家具を見つけることができるでしょう。
タモ材の特徴について紹介させていただきました。
あなたのまわりにもタモ材でできたものが、いくつかあるかもしれませんね。
家具としても魅力的な材木なので、ぜひ探してみてくださいね。