やわらかな木目が印象的なパイン材を使った家具は、素朴で暖かな印象を与えてくれるため人気があります。
ここ数年でDIYという言葉が一般的になり、手作りの家具やインテリアを作る際にも人気の高いパイン材ですが、色の変化や変色についてはどのような特色があるのでしょうか。
長い時間使う家具だからこそ、経年によってどのような変化があるのか事前に理解し、納得のいくお買い物をしたいものです。
パイン材とは松の木からとれる建材のことを指し、多くが北米を産地としています。
ヒノキやスギと同程度の硬さであり、材木の中では比較的やわらかい材木とされています。
木材は、やわらかいほど日焼けなどの変色を起こしやすくなり、傷もつきやすくなります。
パイン材自体、もともと白っぽい色をしていますが、月日が経つと徐々に飴色の落ち着いた色合いへと変化していきます。
せっかくお気に入りの家具を見つけても、すぐに色あせてしまっては悲しいですよね。
そんなことにならないためにも、色あせを防ぐ方法はあるのでしょうか。
木材の家具が色あせる主な原因は、“光”です。
また、オイルやウレタンなどの塗装によって色の変化は加速されます。
光を完全に遮断することはできないため、色あせを完全に防ぐ方法は残念ながらありません。
完全に防ぐ方法はありませんが、光による変色は木の表面のみとなります。
そのため、表面を削ってしまえば元の色があらわれます。
しかしこの方法は、なかなか気軽にできるものではありません。
購入の際、経年後の色をイメージしてから購入するように注意したり、あえてその色の変化を楽しんだりしていただくのが良いでしょう。
パイン材の家具のお手入れ方法は、乾拭きが基本となります。
水拭きはあまりおすすめできません。
柔らかい布で乾拭きをするようにしてください。
汚れがひどい場合は、湿った布巾で汚れを取り除いた後、忘れずに乾拭きをするようにしてください。
以上、パイン材の経年による色の変化と、お手入れの方法について紹介させていただきました。
きちんと扱いに気を付けてケアをすれば、長くパイン材の美しさを楽しめます。
皆さんにぴったりな素敵な家具がみつかりますように。