現代の日本の家においては、ほとんどの窓にカーテンが付いていると思います。
では皆さんはカーテンをどの程度の期間で交換していますか?
カーテンは毎日目につくものなので、色の変化などに気付きにくく、どの程度の期間で交換すれば良いのか分かりにくいのではないでしょうか?
ここではカーテンの寿命や交換時期について、素材との関係もあわせて紹介します。
カーテンの素材は大きく分けて二つになります。
その一つが天然繊維のカーテンです。
天然繊維とはコットンやリネン、シルクなどの事を指します。
一般的にはカーテンの寿命は4~5年と言われていますが、天然繊維のカーテンは合成繊維に比べて寿命が短い傾向にあります。
しかし天然繊維のカーテンでも、手入れや使用方法を守っていれば5年以上持つこともあります。
ただ天然繊維のカーテンは、天然ならではの温かみや風合いがある一方で手入れが大変な素材でもあります。
汚れやほこりなどが付着し、そのままにしておくとシミの原因などになってしまうので、自宅で洗えるものであれば年に1~2回程度は洗濯するとよいでしょう。
自宅で洗えないものでもクリーニングに年1回でも出すことで、劣化を少しでも抑えることができます。
また、天然繊維は太陽光に対して弱いのも特徴です。
しかし、カーテンは太陽光を室内に入れないようにする役割として使用するため、太陽光に当てないという事は非常に難しくなります。
劣化を防ぐためにも、裏生地を付けるなどといった工夫をすることで劣化を抑えることができます。
もう一つが合成繊維になります。
合成繊維はポリエステルやアクリルといった化学的に作られた繊維の事です。
これらは比較的寿命が長くなります。
一般的には4~5年と言われていますが、手入れ次第では倍以上持つこともあります。
ただ、合成繊維でも手入れをしなければ劣化を進めることになるので、年1~2回の洗濯などは行うと良いでしょう。
カーテンには様々な機能が付いている物が販売されています。
しかし機能によって寿命が違うというわけではなく素材に関係します。
例えば遮光カーテンです。
遮光カーテンは合成繊維のポリエステルなどで作られている物がほとんどで、そうなると必然的に寿命は長くなります。
カーテンの寿命は素材との関係が一番深くなります。
ではカーテンの替え時はどう判断したら良いのでしょう?
判断基準は大きく二つあります。
一つは生地の劣化です。
破れなどがあると見た目にも良くありませんし、破れた部分から光が漏れて入ってきてしまいます。
使用していて誤って破れてしまったり、経年劣化によるものであったりと理由は様々あると思いますが、破れた場合は替え時と言えるでしょう。
もう一つが変色です。
変色は一日で大きく変化するものではありません。
その為、毎日見ていると変色に気付かないこともあります。
これに関しては使っている人の判断になりますが、特にレースカーテンなどは、劣化によって黄ばみが目立つようになってくるので、気になるようであればそれが替え時という事になります。
カーテンは、きちんとお手入れをして正しい使い方をしていれば5年以上持つものである一方、手荒に扱うと寿命を縮めることになってしまう場合もあります。
どんな家具も同じことが言えるかもしれませんが、家具ごとの特性やお手入れ方法を知った上で使う事が、長持ちさせる一番の近道ではないでしょうか。